社長業だけでなく、「世界の子供たちを護る会」の支援活動やロータリークラブの福祉活動などお忙しい毎日を送られていますね
忙しいのが好きなんです。貧乏性と言われますが、とどまっているのが好きじゃないんです。何にでもいつでも挑戦したくて。あと、頼まれるとイヤといえず何でも引き受けちゃう。
来月も、骨髄バンク支援のチャリティーの芝居に医師役で出演することになりました。芝居を見るのは得意ですが、出るのは初めてだし、シリアスな内容なので今から大丈夫かとドキドキしていますが、楽しいですね。
自分で忙しくしているのかもしれませんが、その方が生きているって気がするじゃないですか。一生って一回しかありませんから。いろんな方と出会っていろんなお話をしながらいろんなことを吸収して、それが私の元気の素でもあります。そんなおつきあいの中から、またご縁が生まれ、ビジネスにつながったりもします。
私が社長に就任したとき、ハタノシステム(当時波多野工業)は自家発電設備の販売から設計・施工・メンテナンスを行う会社でしたが、異業種交流を通して、屋上緑化用のマットをビルの屋上に施工したり、太陽光発電や天然成分アロマ水などを扱うようになりました。
シェーンドルフもそんなおつきあいの中から案内状を送らせていただいたのがきっかけだったそうですね
そうですね。始めはお葉書をいただいて、何でも興味があるので(笑)、試しに頼んでみたらすごく
気に入ったんです。それで、会社関係のお客様にもシェーンドルフをお贈りするようになりました。独身の方には特に喜ばれるみたいです。パンにもご飯にもあうし、何にでも使えますから。お中元やお歳暮をお送りするとお礼状をいただきますでしょう。おもしろいのは気に入ってくださると、「ベーコンがおいしい」などと、具体的な物の名前が書かれているんです。あまり気に入らないとだいたい「ありがとうございました」だけなんですよ(笑)。お中元やお歳暮ってしきたりのようになっていますが、せっかくなら喜んでいただける物を贈りたいですね。
波多野さんのお好きな商品や召し上がり方を教えてください
薄めで繊細な歯触りがお気に入りで、友人にも薦めるのですが…。(調べて)「プフェファーリヨナー」というお名前がついておりました。憶えやすいニックネームが付いていると、お薦めする時にも便利なのですが…。
じつは私は料理をほとんどしないのですが、女性の友だちと一年に3回ぐらいホームパーティを開くんです。デリバリーばかりじゃ飽きるので、それに合わせてシェーンドルフをお願いするようにしています。クラッカーの上にサラミをのせ、さらにチーズやいくらをのせるだけでバリエーションが広がるし、ベーコンをアスパラに巻いたり、サラダにハムを入れたり…、簡単なのにみんなでおいしく食べられるところが気に入っています。女性だから脂っこい物よりも喜ばれるし、それでいてきちんとたんぱく質も摂れますからね。
お飲み物は、ハムに合わせてビールを召し上がるのですか?
いえ、お水なんですよ。若いときにはお酒もいただいていたんですが、ある時「私あまりお酒好きじゃないんだ」とわかり、好きじゃない物を飲むことはないかと思って、今ではホームパーティに限らずどこでも、乾杯をビールでするぐらいで、ほとんどいただかなくなりました。もちろんお客様にはワインなどお出ししますが、私自身はお水ですね。友人から薦められて宅配で取り寄せるようになって、月に5ケースぐらい使っています。お茶よりお水の方がおいしいんです。ビタミンや目に効果のあるブルーベリーなど、体にいいと聞くと、何でも試してみたくなるんです。
国内外問わず、ご旅行が多く、ドイツもお気に入りの国と伺いましたが、ドイツでは本場のソーセージを召し上がられましたか?
ドイツには何度か訪れています。ディンケルスビュールで、ニュールンベルガーソーセージを食べました。牢に閉じ込められたソーセージ好きの王様の為に、柵の間から差し入れられるよう考案されたという細身のニュールンベルグソーセージですが、これがとってもおいしくて、まさしくドイツという気がしました。ただ、私はご飯党で和食好きなこともあり、日本人にはやっぱり日本のものがあっていると思うんです。本場の味もいいですが、ちょっと香辛料などが日本人には強いかなと思います。量も多いし、脂っぽいし…。一応ね、本場の物はどんな物かなって興味で食べてみますが、好みで食べるなら日本の物がいいですね。そういう点でも本場ドイツの製法にこだわりながらも日本で作られたシェーンドルフのような製品は安心であると同時に日本人好みで美味しくいただいています。

株式会社ハタノシステム代表取締役社長。
1992年、創業者の父・波多野龍吉氏の逝去に伴い2代目に就任すると同時に、女性として初めての日本内燃料発電設備教会の理事に就任(2004年まで常任理事)。
1997年経営者仲間とともに「世界の子供たちを護る会」を立ち上げ副会長に、同年東京恵比寿ロータリークラブに入会し、現在は地区役員として福祉活動を実施している。
社長業を通して直面した問題やそこから得た教訓をまとめた「よりよく働きよりよく生きる」(日経BP企画)を出版。趣味は宝塚観劇、読書、ゴルフ。